カナダの消費税について(基本税制度編)

カナダの消費税カナダは昔から消費税が高く、一部の州を除いて、外食や物品購入時に掛かる税率は「10~15%」と、かなり高い印象です。

ただし、日本でも間もなく導入予定の軽減税率方式が採用されているため、消費税は「買う州、買う場所、買う物」などによりそれぞれ異なる場合があります。

カナダでの留学生活を始める前に、是非カナダの消費税のことを知ってください!

カナダの消費税制度について

カナダの消費税制度は、日本の消費税制度とは少々異なります。

カナダでは、商品とサービスに課せられる付加価値税(いわゆる消費税)として、連邦商品サービス税(GST)とそれぞれの州(Province)が課す州税(PST)の2種類の消費税から成り立っています。

留学生や旅行者に人気の都市、バンクーバーやビクトリア、ウィスラーなどがあるブリティッシュ・コロンビア州をはじめ、ウィニペグのあるマニトバ州、レジャイナのあるサスカチュワン州などの州はGSTとPSTのそれぞれが課税される方式となっています。

トロントや首都のオタワがあるオンタリオ州やモントリオールやケベック・シティなどがあるケベック州、「赤毛のアン」で有名なシャーロットタウンのあるPEI(プリンス・エドワード・アイランド)州など一部の州では、GSTとPSTを合算して課す方式のHST(ハーモナイズド・セールス・タックス)が採用されています。

GST(Goods and Services Tax):

カナダの連邦政府が課す消費税のこと。「全ての州と準州で一律5%」が課税されます。

PST(Provincial Sales Tax):

州税のこと。州ごとに課せられる消費税率が異なります。

HST(Harmonized Sales Tax):

GSTとPSTを合算した消費税のこと。

HSTは連邦消費サービス税であるGSTと州税のPSTを含んだ形での課税システムとなっています。

HSTを採用している州でも、州によってPST部分の税率に若干の差があるため、州が変わると消費税率が異なります。(*ケベック州のみHSTのことを「QST:Quebec Sales Tax」と呼びます。)

カルガリーやエドモントン、バンフ、ジャスパーなどがあるアルバータ州は、GST(5%)のみとなり、州税(PST)が掛かりません。

また、オーロラで有名なホワイトホースがあるユーコン準州やイエローナイフがあるノースウエスト準州、ヌナブト準州の3準州も州税(PST)が免税されているため、GST(5%)のみとなります。

カナダの州ごとの消費税率一覧表

カナダは10つの州(Province)と3つの準州(Territory)から形成されていますが、以下のように週ごとに消費税率が異なるため、滞在予定の州や都市の税率を事前にチェックしておくとよいでしょう!

州(Province)・準州(Territory) 州都と主な都市 GST PST
ブリティッシュ・コロンビア州(British Columbia) ビクトリア、バンクーバー、ウィスラー、ケロウナ、カムループス 5% 7%
アルバータ州(Alberta) エドモントン、カルガリー、バンフ、ジャスパー 5% 0%
サスカチュワン州(Saskatchewan) サスカトゥーン、レジャイナ 5% 6%
マニトバ州(Manitoba) ウィニペグ、チャーチル 5% 8%
オンタリオ州(Ontario) オタワ、トロント、ナイアガラ、キングストン、ウィンザー、サンダーベイ HST:13%(GST:5%+PST:8%)
ケベック州(Quebec) ケベック・シティ、モントリオール QST:14.975%(GST:5%+PST:9.975%)
ニュー・ブランズウィック州(New Brunswick) フレデリクトン HST:15%(GST:5%+PST:10%)
ノバ・スコシア州(Nova Scotia) ハリファックス、シドニー HST:15%(GST:5%+PST:10%)
ニューファンドランド・ラブラドール州(Newfoundland and Labrador) セントジョンズ HST:15%(GST:5%+PST:10%)
プリンス・エドワード・アイランド州(Prince Edward Island) シャーロットタウン HST:15%(GST:5%+PST:10%)
ユーコン準州(Yukon Territory) ホワイトホース、ドーソン 5% 0%
ノースウェスト準州(Northwest Territories) イエローナイフ、フォートスミス 5% 0%
ヌナブト準州(Nunavut) イカルイト 5% 0%

HSTを採用している州:オンタリオ州、ケベック州(*QST)、ニュー・ブランズウィック州、ノバ・スコシア州、ニューファンドランド・ラブラドール州、プリンス・エドワード・アイランド州

カナダの消費税は内税、それとも、外税?

日本でも消費税の表示方法が内税だったり外税だったりして、迷うことがよくありますが、カナダの消費税の表記はどちらなのでしょうか。

カナダの場合、消費税は

「基本的に外税」

となっています。

そのため、例えば、服や靴などを買ったときにタグに付いている価格で購入できると思ってレジに持って行ってから、いざ支払いとなったとき、消費税の高い州だと「15%」も上乗せがあるため、

「え~、聞いてないよ~! こんなに高くなっちゃうの~(T_T)!」

となってしまいますので、くれぐれもご注意を!

まとめ:

  • カナダの消費税は、GST(連邦物品サービス税)とPST(州税)で基本構成されている!
  • 州によってPST(州税)の税率が異なる!
  • カルガリーやエドモントンのあるアルバータ州の州税は「0%」!
  • オンタリオ州など、GSTとPSTを合算したHSTを採用している州がある!
  • モントリオールのあるケベック州のみ、HSTがQSTという名称で使われている!
  • カナダの消費税は、基本的に「外税」となっている!