カナダ現地学校の新型コロナウィルス対応状況

カナダ現地学校の
新型コロナウィルス対応状況
カナダの語学学校など現地の新型コロナウィルス感染症対策について
現時点(2021年9月8日)でのカナダの新型コロナウィルス感染症対策について触れておきたいと思います。
カナダは州ごとに新型コロナウィルス感染症に対する行動規制やルールが若干異なっていて、トロントのようにロックダウンを行った都市もあれば、バンクーバーのように行動制限を中心とした抑え込み策を取ってる州もあります。
特に、語学学校(ESL)やキャリアカレッジなど、平時に留学生がたくさん通学している学校施設での対応状況は気になる点が多いのではないでしょうか?
カナダの語学学校の新型コロナウィルス感染症による影響

新型コロナウィルス感染症がカナダ国内でも流行し始めた2020年3月以降、多くのカナダの語学学校やカレッジは対面授業と非対面(オンライン)授業を並行して行っているケースが目立ちます。
カナダの各学校の開校状況について
バンクーバーやビクトリアがあるブリティッシュ・コロンビア州にある語学学校の多くは学校をオープンしていて、その多くはクラスサイズを少人数(5名以下など)に絞った上で対面授業を行っています。
ただ、どうしても国や州が定める新型コロナウィルス感染症対策条例に基づいた学校運営を強いられるため、いわゆる「密状態」を避ける必要があり、プログラムによってオンライン授業を中心に行い、週に2~3回は学校に登校して対面クラスを受けるというケースも見られます。一方、従来は海外からの留学生の数が多いトロントはどうかというと、2020年12月から都市封鎖措置を取っていて、2021年3月8日に段階的な緩和策として半ロックダウン状態に移行し、全ての小売店が制限付きで営業を再開することができるようにはなっていますが、まだ語学学校などの施設は対面クラスの再開を見合わせている状況で、ほぼオンラインメインで授業が進行しています。
(2021年9月8日時点)
ワクチン接種率の上昇とともに対面授業の再開が段階的に始まり、学校やプログラムによってハイブリッド(対面とオンライン)でのクラス進行がまだ続きそうですが、9月13日以降は多くの学校で「フル(原則2回の)ワクチン接種」を完了していれば、ほぼ対面クラスに参加できるようになりそうです。
また、BC州では2021年9月13日から、ON州では9月22日から、いわゆる「ワクチンパスポート / カード」が本格的に運用開始となるため、
「ワクチンパスポート(ワクチン接種証明)があれば対面クラスに参加できる。」
「ワクチンパスポートがなければ対面クラスに参加できない。」
(*ワクチン接種ができない特別な理由がある場合はその旨の証明書があればクラス参加可能)
というルールが運用される予定です。
語学学校など学校施設の感染予防対策について
カナダの多くの学校では、以下のような対策を講じて学校運営を継続しています。
新型コロナウィルス感染予防対策として、カナダの大半の語学学校やカレッジは様々な感染症予防対策を講じています。
- サニタイザー(消毒液)の設置
- 学校登校時に検温
- マスクの着用
- 1クラス約5~6人までに制限(教室のサイズにより異なる)
- 教室のドアを常にオープン、換気の徹底
- 生徒同士が密な環境にならないようソーシャルディスタンスを意識した座席設置
- 学生ラウンジ、トイレの利用人数制限
- 清掃員によるクラスルームや共有スペース、ドアノブなどの継続的な消毒と校内清掃
- 廊下に「→」を付けできるだけ一方通行を促すサイン設置
- ソーシャルディスタンスを取りやすいように校内全体にサイン設置
- オンライン授業の実施
どの学校も対面授業を再開しているケースでは、新型コロナウィルス感染症の流行以降は上記のような対策を徹底して行っていて、これまでのところ、語学学校内でのクラスターなどが起きたというニュースも聞かれることはありません。
コロナ禍でバンクーバーに行く人が多い理由
このコロナ禍でカナダに渡航する留学生の大半が、バンクーバーの語学学校やキャリアカレッジ通学プランで入国しているようです。
主だった理由としては、上述のようにブリティッシュ・コロンビア州の場合、オンタリオ州(トロントがある州)に比べてもまだ規制がそこまで厳しくない点や現時点で「日本⇔カナダ間の直行便」就航フライトがバンクーバーのみに限定された状態になっている点が挙げられます。それに加えて、現時点では日本からトロントに直行する便が就航停止のためなく、バンクーバー国際空港からエントリーしても入港した場所でPCR検査を受けないといけないルールがあり、入港地の管轄エリアで検査結果を待つために政府指定ホテル隔離(3泊)が必須となっているため、バンクーバー空港に到着した足でそのまま別の都市に移動することができないという点も大きいように思います。
また、オーストラリアやニュージーランド、フィリピンなどの留学生に人気の国が厳しい入国制限を設けていることも一因になっているかもしれません。
ただ、2021年夏以降はエアカナダのトロント直行便も就航再開予定となっているようなので、その頃までにトロント周辺の感染者数が一定レベルに抑え込まれていれば、トロント・ピアソン国際空港から直接エントリーできるようになるものと思われます。
その頃にはトロント周辺の語学学校やカレッジも対面授業を全面的に再開している可能性がありますが、カナダ到着後14日間の自己隔離については当分の間続くことが予測されています。
*2021年9月7日以降、フル・ワクチン接種(原則2回)済みの場合は「14日間隔離免除」となりますが、未接種 / 1回のみ / カナダ政府非認証(4代メーカー以外)のワクチンの場合は、今まで通り隔離対象となります。
オンライン授業から始めるという選択
現時点でカナダにある語学学校やカレッジの大多数がオンライン授業を提供していて、現地になかなか行けない留学希望者のために安価な価格設定で参加してもらえる環境づくりに尽力しています。
カナダ渡航予定までの期間に十分な猶予がある人なら、オンライン授業からスタートして、その後、機が熟したらカナダにいざ渡航するというの一考です。
実際に、これまでカナダに留学することが難しかった層もオンライン授業に参加するケースも見られ、世界各地の学生とオンラインで繋がる楽しさも味わうことができると評判です。
新型コロナウィルス流行前から「Pre-Departure Online Lessons」などの名称で「渡航前オンラインクラス」を実施していた学校もありましたが、新型コロナウィルス感染症の流行を受けて、カナダの大半の学校が早い段階でオンライン授業の実施に移行し、今では当たり前のように毎日オンライン授業が行われています。
顔見知りになっても、実際に外で会って出かけたり遊んだりできないもどかしさもありますが、オンライン授業を受けている人の多くはその後、カナダ留学をする予定で準備をしているケースが多いため、オンラインクラスで出会った学生とカナダに行ったときに会えるという、以前とはちょっと違ったワクワク感やドキドキ感も同時に味わうことができるという利点もあるようです。
オンライン授業を通じて仲良くなった人と、いざカナダに行って学校で直接会ったときの感動は想像しただけでもこみ上げてくるものがありそうです。
カナダの場合、日本との時差が大きいためオンライン授業を受けることができる時間帯は限定的にならざるを得ませんが、時間の都合が合うのであれば、行く予定の学校が提供しているオンラインレッスンを受けてみるとよいかと思います。
カナダにあるどの学校もほぼオンライン授業を提供していますが、代表的な学校のオンラインレッスンを数校だけ挙げておきます。
ILAC KISS
ILAC(バンクーバー、トロント)が提供するオンライン英語プログラムです。
詳しくは、学校オフィシャルサイトのプログラム紹介ページ&紹介動画をご覧ください。
Learn English Online | ILAC
ILSC English Online
ILSC(バンクーバー、トロント、モントリオール)が提供するオンライン英語プログラムです。
詳しくは、学校オフィシャルサイトのプログラム紹介ページ&紹介動画をご覧ください。
ILSC English Online
VGC Virtual
VGC(バンクーバー)が提供するオンライン英語プログラムです。
詳しくは、学校オフィシャルサイトのプログラム紹介ページ&紹介動画をご覧ください。
VGC Virtual
CCEL Live
CCEL(バンクーバー)が提供するオンライン英語プログラムです。
詳しくは、学校オフィシャルサイトのプログラム紹介ページ&紹介動画をご覧ください。
CCEL Live
SSLC Connect
SSLC(バンクーバー、トロント、ビクトリア)が提供するオンライン英語プログラムです。
詳しくは、学校オフィシャルサイトのプログラム紹介ページ&紹介動画をご覧ください。
SSL Connect
カナダでのアコモデーション(滞在先)アレンジと新型コロナウィルス感染症対策

コロナ禍においては、カナダ入国後、最短でも14日間の自己隔離期間が設けられています。
自己隔離場所として、しっかりと新型コロナウィルス感染症対策がなされている必要があり、その間は原則外出不可、他者との接触も禁じられています。
隔離期間はかなり行動に制限が設けられていて、下記のような条件が記載された同意書に署名し、そのルールを守って過ごす必要があります。
*2021年9月7日以降、フル・ワクチン接種(原則2回)済みの場合は「14日間隔離免除」となりますが、未接種 / 1回のみ / カナダ政府非認証(4代メーカー以外)のワクチンの場合は、今まで通り隔離対象となります。
■ILAC(アイラック)の同意書例:
Homestay Student Consent | ILAC
現状、カナダ到着後1カ月間程度の滞在先は、通学する予定の学校が手配するアコモデーション(ホームステイ、レジデンシャルホテル、学生レジデンス)などへの宿泊が望ましく、事前に自己隔離プランを提出する必要があることなどからも、学校が用意できる「隔離プランでステイできるアコモデーション」をアレンジしてもらう方法を強く推奨します。
現時点では、学生ビザで渡航する流れが大半ということもあり、事前に日本から学校のプログラムを申し込んだ際に、合わせて14日間の自己隔離期間のアコモデーションを手配してもらう流れが最もスムーズで安全な方法と言えます。
トロントや一部の学校では、新型コロナウィルス感染症対策が不十分なことがあるという理由から、学校独自でのアコモデーションアレンジを今はしないというケースもありますが、その場合も、「Languages Canada」が提携するホテルなどの自己隔離向けアコモデーションをアレンジをすることができるようなので、通学する学校が決まった段階でその都度学校側に確認を入れる流れが望ましいです。
カナダ格安留学サポーターとしても、これまでに比較的コロナ禍でも通学する留学生がいて、コロナ関連の対策や宿泊施設のアレンジについてもしっかりと対策してくれる学校をメインにおすすめするようにしますので、学校のプログラムだけでなく、宿泊施設のアレンジも合わせてご相談いただければと思います。
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