カナダの生活物価は安い!?(中長期滞在者編)

カナダの生活物価は安い!?
(中長期滞在者編)

「カナダの物価は高い!」と思われている人が多いかもしれません。

ですが、カナダの生活物価そのものは決して極端に高いというわけではなく、買う場所や物によってばらつきがあるのが事実です。

実際にカナダに住んでみると、

“生鮮食材や日用品、光熱費や水、通信費などは意外と安い!”

という印象を受けるはずです。

特に、学生ビザやワーキングホリデービザなどで半年以上滞在する予定の人や、3カ月~6カ月間程度カナダに滞在予定の中長期の滞在プランの場合、学生ハウスやシェアハウスなどの宿泊先に滞在する人が多く、総じて高い外食を極力避けて、宿泊先の共同キッチンなどで自炊をする傾向にあります。

中長期の滞在プランなら生活費はセーブできる!?

中長期滞在プランの場合だとカナダに長く住むという状態になるため、旅行者や1~2カ月以下の短期留学プランの人たちとは異なる生活スタイルになって行きます。

カナダに3カ月も住んでいると、大体の人は生活物価の相場感を理解し始めます。

語学留学の人もワーホリの人も、このくらいの頃には

“シェアハウスやアパートメントに住み、スーパーに食材を買い出しに行く”

という生活スタイルが当たり前になり、節約意識が芽生えることがほとんどで、

“何が安くて、何が高いのか?”

を把握していくものです。

それでは、中長期でカナダに滞在した場合に、生活費はどのくらいかかるのか、を具体的に見て行きましょう!

スーパーマーケットの食料品はどのくらいするの?

カナダでの外食は、消費税とチップを加味すると、日本と比べても総じて高くつくため、3カ月を超える中長期滞在予定の人であれば、自炊をすることで毎日の食費を大幅に節約することができます!

特に、嗜好品以外の生鮮食材の多くは非課税となるため、

“消費税のことも、チップのことも考えなくて済む!”

という大きなメリットがあります。

また、広大な土地を要する自然豊かなカナダという国は、農産物や酪農が盛んな地域のため、肉類、乳製品、野菜、果物、ミネラルウォーターなど、生活に欠かせない食材の多くは、日本と比べても比較的安価なケースが多いと言えます。

スーパーマーケットの食材(主に生鮮食品類)の価格帯(カナダドル)

牛乳×1リットル1.5~3.5ドル
オレンジジュース×1リットル3~4ドル
ミネラルウォーター(500ml)×1本1~2ドル
生たまご×1ダース(12個入り)3~4ドル
バナナ×1キロあたり1.5~2.5ドル
りんご×1キロあたり3~5ドル
トマト×1キロあたり2~4ドル
レタス×1玉1.5~2.5ドル
じゃがいも×1キロあたり1~3ドル
玉ねぎ×1キロあたり1~3ドル
にんじん×1キロあたり2~3ドル
パン×500グラム(食パン1斤くらい)2~4ドル
お米×1キロあたり3~6ドル
マカロニ×500グラム1~2ドル
コーンフレーク/シリアル×680グラム5~6ドル
スライスチーズ×250グラム2.5~3ドル
鶏肉(胸肉)×1キロあたり8~12ドル
牛肉(肩ロース)×1キロあたり15~17ドル
牛肉(ひき肉)×1キロあたり10~13ドル
豚肉(ポークチョップ)×1キロあたり10~12ドル
ベーコン×500グラム6~8ドル

中長期の宿泊費はどのくらいするの?(ホームステイ、ルームシェア、シェアハウスなど)

カナダで主に留学生が選ぶ宿泊先として、ホームステイ、学生ハウスや学生寮/学生レジデンスなどがあります。

3カ月を超える中長期滞在の場合であれば、アパートメントやコンドミニアム(日本でいうところのマンションタイプの建物)に宿泊する人が多く、一人で住むよりも二人や三人以上でシェアする方が家賃を折半でき当然安くなるため、バンクーバーやトロント、モントリオールなどのカナダ主要都市で数カ月単位で生活する人の大半は、アパート/コンドなどでのルームシェアやシェアハウスで過ごすのが近年では主流となっています。

ルームシェアタイプの場合、カナダ渡航後すぐの1カ月程度はホームステイや学生寮に宿泊し、その後、ホームステイ期間中に現地で次の住まいを探す流れが最も一般的です。

主な宿泊施設の平均的価格帯(カナダドル)

ホームステイ(シングルルーム・毎日3食付)×1カ月間800~900ドル
学生ハウス(シェア:2~4人部屋・食事なし)×1カ月間600~800ドル
学生寮/学生レジデンス(シングルルーム・食事なし)×1カ月間1,200~1,800ドル
学生寮/学生レジデンス(シェア:ツインルーム・食事なし)×1カ月間1,000~1,400ドル
アパートメント/コンドミニアム(バチェラー(単身向け)タイプ・食事なし)×1カ月間800~1,200ドル
アパートメント/コンドミニアム(シェア:2~3人・食事なし)×1カ月間 *一人あたり500~700ドル
シェアハウス(シングルルーム・食事なし)×1カ月間800~1,000ドル
シェアハウス(ツインルーム・食事なし)×1カ月間500~700ドル

光熱費、通信費、洋服代や交際費はどのくらいするの?

ホームステイや学生ハウス滞在だと、多くの場合は光熱費や室内でのWi-Fi通信費などは不要ですが、アパートメント/コンドミニアムなどに住むとなると、主に電気代、水道代(水道代は家賃に含まれるケースも多い)などの光熱費の支払いが必要となります。

当然一人暮らしなら使用した電気代は全て負担することになりますが、ルームシェアの場合であれば、他のシェアメイトと光熱費を折半することができるので、一人あたりの負担額はかなり抑えられます。

通信費については、バンクーバーやトロントなどの都市部だと公衆無料Wi-Fiスポットが多数あるため、最近ではそれらを上手に活用しつつ、低価格なSIMを利用する人が増えています。

洋服代は当然ブランドによって大差がありますが、カナダの都市部には、古着屋やファストファッションのブランド店も数件あり、アマゾンなどの通販サイトを活用する若者が増えているため、消費税(洋服はHSTなどの消費税課税対象)のことを抜きに考えれば、日本との物価差はさほど大きくないのかもしれません。

光熱費・通信費・洋服代・交際費などの平均的価格帯(カナダドル)

電気代(&水道代)×1カ月分30~70ドル
スマホ通信費(SIMカードなどのパケット通信)×1カ月分30~80ドル
インターネット代(家庭用高速Wi-Fi通信)×1カ月30~60ドル
洋服代(カナダグースのダウンコート)×1着700~900ドル
洋服代(ユニクロ・H&Mなどのフリースジャケット)30~80ドル
洋服代(ユニクロ・H&Mなどのパンツ)15~40ドル
洋服代(ニューバランス・ナイキ、アディダスなどのスニーカー)×1足40~100ドル
アクティビティ参加費(美術館、博物館入館料)0~30ドル
アクティビティ参加費(スポーツ観戦:アイスホッケー、バスケットボール、メジャーリーグ、サッカー、アメフトなど)30~120ドル
アクティビティ参加費(週末日帰りツアー:ビクトリア、シアトル、ナイアガラなど)50~150ドル
アクティビティ参加費(週末1泊~3泊ツアー:シアトル、トフィーノ、ウィスラー、モントリオール、ニューヨーク、シカゴなど)100~500ドル
映画鑑賞(チケット代×1名分)*毎週火曜日は『映画の日』のため半額!10~14ドル

Oh!役立ちメモ ~アクティビティ参加のメリット&映画の日~

カナダに滞在していると、日帰りや泊りで行ける周辺観光スポットに出かける機会が多々あるかと思います。

”個人手配の旅行だと総じて旅費が高くついてしまいがちだし、何とか安くあげる方法はないものか・・・。”

と、思われたあなた。

実はあるんです。安くなる方法が!

その方法とは、語学学校などに通学している人に限られますが、通学期間中なら学校主催の週末トリップに参加することで、ツアー参加費がディスカウントされます!

安くなる理由は至ってシンプルで、学校企画のアクティビティや週末のトリップはズバリ、

”団体割引!”

が効いているからお安くなるんです(^O^)!

例えば、トロント滞在の場合、ニューヨーク×3泊ツアーなどがありますが、行き帰りは夜行バスでの車中泊にはなりますが、ニューヨークでのホテル宿泊費も込みで、なんと、

”350ドル”

くらいで行けてしまいます!

ニューヨークでのランチやディナー代、お小遣いは別途かかりますが、3万円そこそこでニューヨークを満喫できるなら、かなりお安いのではないでしょうか?

また、カナダは

”毎週火曜日が映画の日!”

映画の日は、通常のチケット代(10~14ドルくらい)が半額になるため、

”5~7ドル程度で、最新の映画を映画館で観ることができちゃいます!”

通常価格も安い方ですが、頻繁に最新映画を観に行くなら火曜日に行くのがおすすめです。

映画鑑賞は英語リスニングのトレーニングにもなるので、まさに一石二鳥ですね!!

交通費はどのくらいするの?(中長期の通学/通勤定期券などの移動交通費)

中長期滞在予定の留学生やワーホリで滞在する人であれば、カナダ各都市の交通機関が発行している長期割引が適用されている定期券(マンスリーパス)を利用することで、通学や通勤交通費をセーブすることができます。

住む場所によって交通費は異なりますが、日本円で1万円ちょっとで1カ月間市内のおおよその場所へいつでも移動できるメリットがあるため、中長期滞在予定の人はカナダ到着後、早い段階で

”定期券をゲットする!”

ことをおすすめします!

定期券代など交通費の平均的な価格帯(カナダドル)

1カ月定期(トロントの1カ月パス・プレストカードの場合)120~150ドル
1カ月定期(バンクーバーの1カ月パス・コンパスカードの場合)95~180ドル
タクシー代(初乗り料金)3.5~4ドル
ガソリン代(1リッターあたり)1.2~1.5ドル

ティッシュやシャンプーなどの日用品/衛生用品はどのくらいするの?

ティッシュやトイレットペーパー、シャンプー・コンディショナー、洗剤などの日用品の大半は、カナダの都市部に多数あるドラッグストアやスーパーマーケットなどで購入可能です。

購入する店やメーカー、容量によって価格差が当然ありますが、ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品は、

”まとめ買い”

することで単価が安くなるため、なるべく単品で買わずにパック単位で購入する癖を付けておくとよいでしょう! 

また、クーポンを利用でディスカウントされるお店がたくさんあるので

”節約したい人はクーポンを活用する!”

のも一考です。

日用品や衛生用品(ティッシュ、シャンプー、洗剤など)の平均的な価格帯(カナダドル)

ボックス・ティッシュ(200枚入り)×1箱3~3.5ドル
ボックス・ティッシュ(150枚入り)×10箱12~15ドル
トイレットペーパー(4ロール入り)×1パック2~3ドル
シャンプー(300mlボトル)×1本3~4ドル
歯磨き粉(100mlチューブ)×1本2~3ドル
衣類用洗剤(1.5リットルボトル)×1本5~6ドル

まとめ

  • スーパーの食料品や食材などは、非課税のため安い!
  • 宿泊タイプによって1カ月あたりの宿泊費用に大きな差がある!
  • 最初の1~2カ月間はホームステイ滞在した方が安上がり!
  • カナダ国内やアメリカ旅行は学校のアクティビティで参加するとお得!
  • 映画を観るなら半額になる火曜日がお得!
  • 一人暮らしは家賃が高くつくため、2名以上でルームシェアをする留学生が多い!
  • 通勤通学交通費は、定期券を利用すればかなりお得!
  • ティッシュなどの日用品は、まとめ買い&クーポン利用でリーズナブルに!

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