カナダでできる仕事の種類は?
カナダでできる仕事の種類は?
カナダワーホリ(ワーキングホリデービザ)で渡航された方がカナダでできる仕事(or アルバイト)の種類や職種別の応募資格について、カナダで仕事の見つけやすい都市、見つけにくい都市、職種、賃金(時給)、インカムタックス(所得税)などについてご紹介します。
カナダワーホリでできる主な仕事の種類
バンクーバーやトロントなどの都市部は日本人観光客の訪問者数が多い都市とし有名で、実際にかなりたくさんのビジターで街が賑わっています。
留学生がたくさんいるため、リテールショップ(小売店)など各種販売店やカフェ、レストランなどの飲食店、お土産屋さん、ホテル/ホステルなどの宿泊系や旅行関連会社などたくさんの職場があることで知られていて、次に挙げるのような職場の求人募集を比較的よく見かけます。
- 日本食レストラン(接客、キッチンヘルパー:調理/調理補助)
- 日本人経営の居酒屋(パブ/ジャパレスなどのレストラン系)
- お土産屋さん
- ツアーガイド・ツアーオペレーター
- コンビニエンスストア
- カフェ、ファーストフード店
- 洋服屋さん・古着屋さん
- 日系企業のオフィスワーク
- ホテル(ホスピタリティ系)
- IT/デジタルマーケティング、SE(システム・エンジニア)など
- スキーリゾートなどリゾートバイト系
- ハウスキーパー(ホテル内でのベッドメイキングや清掃業務)
など
カナダワーホリ(ワーキングホリデービザ)の場合、これらのお店や会社で働いている人たちが比較的多いです。
最近だと女性を中心にカフェで働きたいという人たちも多く、バンクーバーやトロント、モントリオールなどカナダの都市部には[スターバックス]をはじめとしたオシャレなカフェがたくさんあるため、カフェで働く日本人の数が年々増加傾向にあります。
一方で、ビクトリアに行くと求人件数はかなり少なくなりますが、特にこだわりがなければ飲食店やお土産店など何かしら仕事は見つかるかと思います。
トロントは大都会なだけあって、バンクーバー同様、日系のお店や企業だけでなく地元のカナダ人向けの求人も多いので、英語コミュニケーション力に自信があるならトロントのローカルショップなどで働いてみるのも一考です。
また、調理師免許や美容師の資格、ウェブデザイナーやIT系スキルがある人など、手に職のある人や関連する職場での就労経験(2-3年以上)はより仕事が見つけやすいと言えます。
スキーやスノーボードが得意な人は、冬季限定でウィスラー/ブラッコム周辺やロッキーマウンテンエリアでの冬季限定のアルバイトをする人もいます。
ワーホリで就ける可能性のある主な仕事の種類
実際にワーキングホリデービザでカナダに滞在した人が就くことの多い就業先の業種をご紹介します。
やはり、一般的にはレストランをはじめとしたジャニーズ・レストランやカフェなどの飲食店、各種小売店、お土産屋さんやアパレル系ショップ店員、ホテルなど宿泊サービス系の職種、観光/旅行関連職などのカスタマーサービス系職種に就くケースが多いようです。
日本食レストラン / ラーメン屋さん
お土産屋さん
日本人観光客向けのお店なら英語力は中級以下でもOKの場合もありますが、日本人以外の外国人観光客も来店するため、英語力に加えて接客経験がある方が望ましいと言えます。
小売店 / 飲食店
飲食店、食料品店や衣料品店、古着屋さんなど、日本人観光客ターゲットのお店なら英語力は中級以下でも雇ってもらえる場合がありますが、やはりこちらも日本人以外の外国人観光客が来店することも多く、英語力+接客経験がある方がベターです。
カフェ / ファーストフード店
カナダの地元のカフェなどであれば、中上級以上の英語力が必須となります。
また、カフェやファーストフード店などでのアルバイト経験があると優遇されやすいです。
ワーキングホリデービザの残存期間も通常は半年以上残っていないと雇ってもらえない場合が多いです。
ホテル / ホスピタリティ系
ホテルなど、ホスピタリティ業界での数年の就業経験や専門学校での就学+実習経験がないと厳しい上、高い英語力が求められるため、実務経験+上級レベルの英語力が必須です。
ホテル内のお土産店やハウスキーパーなどであれば、英語力は中級程度でも採用される可能性があります。
日系旅行代理店 / ツアーガイド
日系であれば英語力は中級程度でも雇ってもらえる可能性もありますが、旅行関連業などの就業経験がない場合はまず厳しいと考えていいです。
特にカナダでは、求人広告で「ドライバーガイド」などの募集を見かけるケースがありますが、特別な運転免許を地元で取得する必要があるため、まず未経験者や運転の苦手な方には敷居が高い仕事と言えます。
その他の業種
カナダの現地ローカル企業やショップ、レストランや美容院などに就いている人もいます。ただ、それらの多くは高い英語コミュニケーション力や専門スキルや資格などを持っていたり、数年単位で社会経験がある人が圧倒的に多く、いずれの職場でも中級から上級以上の英語コミュニケーション力が問われます。
中級以上の英語力がある人でカナダの地元企業などで就労したいという人なら、以下のページにある「キャリアカレッジ・Co-op(コープ)プログラム」がおすすめです。
カナダで働ける!Co-op(コープ) プログラムとは?
Co-op (Cooperative education)プログラム とは、専門学校(Vocational School / Career Collegeなど)のプログラムの一環で、学校で学習した内容と関連する職種で有給 […]
仕事を見つけやすい都市と見つけにくい都市
カナダでワーホリビザ(IEC:ワーキングホリデービザ)で働く場合、上記で紹介したようなカスタマーサービス(接客系)関連の仕事先に就く人が大半で、求人募集も接客サービス関連職種が多い傾向にあります。
そのため、それらの職種や業種が集中するエリア、すなわち、日本人観光客の多い都市部であるバンクーバーやトロントなどで働く人が最も多いと言えます。
バンクーバー
バンクーバーは、日本をはじめ世界各国からの観光客が非常に多く、特に日本人にとっては比較的仕事が見つけやすい都市の一つです。
日系人コミュニティもあり、日本食レストラン、お土産屋さん、日系企業が数多く進出しているため、サービス業を中心としたアルバイトに就くことができる機会は間違いなく多い街と言えます。
トロント
トロントは、カナダ最大の都市だけあり、店舗や企業の数はバンクーバー以上に多いですが、「日本人向けの商売」という視点で見ると、バンクーバーほどの選択肢があるとは言い難いです。
それでも近年ではトロント渡航者が増えていて、日本食レストランやラーメン店、小売店などの数は増えている傾向にあるため、しっかりと英語でのコミュニケーション力を養えば、就業機会に恵まれるはずです。
その他の都市(モントリオール / ビクトリア / カルガリーなど)
都市部でもケベック州にあるモントリオールなどは、フランス系カナダ人(日常会話はフランス語)が多く住む街でフランス語圏であるため、ワーホリ(ワーキングホリデービザ)で滞在する日本人にとってはかなり就業する機会を得ることが困難な場所の一つと言えます。
モントリオールで仕事をしたい人であれば、中上級レベルの英語と中級レベル程度のフランス語の両方の言語を習得したいものです。
ビクトリア、カルガリー、ケロウナ、ハリファクスなどの街には邦人向けの求人募集があまりないため、何かしらの手に職のある方や英語力が上級レベルの方、もしくは、誰よりも積極的な性格で、自分を売り込むのがうまいタイプの方であれば、就業の機会を得ることもできるかもしれません。
カナダの求人募集シーズンと就業シーズン
カナダで比較的季節的な要素に左右される業種としては、ホテルやリゾート地などでの仕事があり、これらの業種には、ピークシーズンというものがあります。
そのため、オフピークやローショルダー(閑散期)と言われるシーズンに仕事を探そうと思っても、なかなか仕事を見つけるのは簡単ではありません。
そのため、自分が働きたいシーズンに合わせて事前に渡航プラン&通学プランを立てることが大切です。
ピークシーズンの目安
目安としては、以下の期間がおおよそのピークシーズンとなります。
- 夏のピークシーズン
6月~10月中旬 - 冬のピークシーズン
12月~4月末
- 夏に働く場合👉5月ごろから面接が始まるため、5月の段階で英語力をピークまで持っていく必要があります。
- 冬に働く場合👉11月ごろから面接が始まるため、11月の段階で英語力をピークまで持っていく必要があります。
採用にあたりピークシーズン途中でワーキングホリデービザが切れてしまう場合には、まず採用されません。(ビザ有効期限は最低でも6か月以上あったほうがよい)
当然ですが、忙しい時期に採用したスタッフがいなくなるより、シーズン中ずっと働いてくれる方がよいからです。
概して、観光需要がピークを迎える夏季に向けて求人募集の多いシーズンは春先から夏前ごろまでが最も多いと言えますが、スキーリゾートなどのエリアでは冬季限定の求人募集もあり、冬季シーズンに仕事をしたい人は夏ごろから秋口にかけて求人募集が出ることが多いため、そのシーズンに合わせて渡航プランを立てるとよいでしょう。
リゾートホテルでの就労について
リゾート地での仕事はホテル就労プランが一般的に多いですが、ホテルでの仕事は英語の能力、性格などにより様々な分野に分かれます。
受付からおみやげ販売店、ハウスキーパー(清掃やベッドメイキング)など様々です。
通常、ホテルなどのリゾートでの仕事の面接は担当者と電話やZoomなどのオンラインミーティングツールを使った面接などで決定します。
採用の決定は企業側にあり、英語レベル及び性格なども考慮されます。
英語レベルは、語学学校の中上級~上級レベルくらいまで面接の段階でないといけません。
逆に、そのくらいのレベルがないとホテルなどでの業務に就くことは困難と言えます。
英語のレベルなどによっては、コーヒーショップ、ファーストフード店などになる場合もあります。
カナダでの仕事の探し方や見つけ方については、以下のページを合わせてチェックしてみてください!
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賃金の目安と税金について
カナダでワーホリビザ保有者が仕事をする場合の大半は時給制のアルバイト勤務となります。
カナダ政府や各州が定める最低賃金は、日本の平均的な最低賃金と比べてもかなり高い水準にあるため、行って時間数しっかり働くことができれば生活費プラスアルファを稼ぐことができる人が多い印象です。
カナダの最低賃金と時給について
カナダは州ごとに最低賃金(最低時給)の設定が異なります。
主な州の最低時給は以下の通りです。(2024年11月1日時点)
- ブリティッシュ・コロンビア州(バンクーバー・ビクトリア・ケロウナなどの都市がある州)
⇒ $17.40 - アルバータ州(カルガリー・バンフ・エドモントンなどの都市がある州)
⇒ $15.00 - オンタリオ州(トロント・オタワなどの都市がある州)
⇒ $17.20 - ケベック州(モントリオール・ケベックシティなどの都市がある州)
⇒ $15.75(ただし、チップをもらう人は $12.60)
カナダの平均的な時給は「$15~$18」で、勤務する場所や時間帯などにより幅があることが多いです。
特にカナダのレストランや飲食店などでは、お客さんがチップ(心付け)を渡す習慣があるため、職場にもよりますが[基本給+チップ]を合わせた収入を得ることも多々あります。(中には、時給分よりもチップの割合の方が多いという人もちらほら)
勤務先によっては、かなりチップの存在が大きいケースがあるということをよく覚えておきましょう。
チップやカナダの生活物価についてもっと詳しく知りたい人は、以下のページも合わせてチェックしてみてください!
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所得税(Income Tax)などについて
ワーキングホリデーでカナダで就業して賃金を得た場合、所得税が課税され、通常は給与から天引きされます。
カナダでは、所得額に応じて連邦税と州税が課せられますが、所得総額や所属州により税率が異なり、月々の給与はいわゆる源泉徴収という形でタックスが概算で計算されるため「*インカム・タックス・リターン(確定申告)」の手続きを行わないといけません。
所得を得たその年の1月1日~12月31日までの期間に得た所得に対して、翌年4月末日までにインカム・タックス・リターンの手続きを行うことになっています。
ワーキングホリデーで働く人の多くは、限られた時間と日数で働くことが多く、課税対象になるほどの給与収入になるケースはほとんどありませんので、通常、このインカム・タックス・リターンの手続きをすることで、税金が還付され戻ってくるケースが大半となります。
そのため、インカム・タックス・リターンの手続きは必ず行いましょう。
通常、2月末までに前年度に働いていた勤務先から「T4(源泉徴収票)」が送られてくるので、それをもとに所定の申告用紙を記入し、還付手続きを行います。
インカムタックスリターンのやり方について
インカム・タックス・リターンの方法は、カナダでの雇用主などに案内してもらえることも多いですが、やり方がよくわからない人はバンクーバーやトロントなどの都市部にある現地サポートセンターなどのエージェント窓口や邦人向けのサービスを行っている税理業務窓口などで申請代行(有料)を依頼することができます。
多少の手数料がかかりますが、手間を省きたいなら専門家に任せる方が失敗なく確実だと思います。
カナダの基本的な税金制度や消費税についてもっと詳しく知りたい人は、以下のページも合わせてチェックしてみてください!
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